美しい背中
「連れていってよ」
海翔のその言葉に、天王寺綯は少しだけ眉尻を下げて笑った。海翔も眉を寄せながら、口許だけで笑い返す。
「俺も東京に、連れていって。いいよね」
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不知不会の二者面談
「どうせだらけているのなら、ホテルに戻ればいいではないか」
岡部倫太郎がドクぺを飲みながら呆れ顔で言った。自分こそこんな時間まで紅莉栖に付き合うことなどないのに、律儀なことだ。紅莉栖は右腕を緩慢に上げて、テレビを指差す。
「消して。『再来』のニュース、耳障りで」
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心的外傷のブロークンノイズ
二〇〇九年、冬。渋谷地震が起こってからというもの、まゆりは元気がなかった。
もちろんあの大災害で浮かれる方がどうかしているけれど、岡部倫太郎は別に『不謹慎厨』でもない。
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最後のこども
アラームが鳴り、八汐海翔は布団の上で目を覚ます。
ポケコンを確かめれば、今は2020年5月5日。部屋の中を見回す。1ヶ月以上もいれば場所自体には随分慣れたが、居心地は相変わらずよくない。
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