二次創作

科学ADV / ファイアーエムブレム / プロジェクトセカイ

 

科学ADV

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ファイアーエムブレム
  • こんな月の綺麗な夜には

    フローラはひとり、星空の下を歩く。
    足元はおぼつかない。こんな無様を誰にも見せたくなくて、星界の城の中をただ彷徨っていた。

  • リンドウの花が枯れる前には

    「ねぇ少しは下心もあったのよ、あなたのもとに来ればあの子とも離れずに済むんじゃないかって。まさか透魔王国を再建させて、王様になるだなんて……ヒノカ王女もお嫁に行ってしまうし、ああつまらないわ」
    白夜王妃カミラは、寝室の窓辺で聞こえよがしに嘆息した。

  • 第一章 そして太陽が目覚めるように

    ガリアにやってきた、祖国を焼け出された傭兵団。
    レテは親ベオク政策に懐疑的ながら、王の命で彼らの救出に向かう。
    そこで出逢った少年の、海のような蒼色と炎のような熱が宿る瞳。
    彼はレテから目を逸らそうとしなかった。レテも逸らすことが出来なかった。
    視線が交錯するその空間だけ、雨が止んでいるように見えた。

  • 第四章 雪に紅

    クリミア解放の機運が高まる中、デイン領を進軍していくレテたちは戦勝国と敗戦国の現実を見る。
    『正義』の是非、戦いの意義、倫理と権利――どんな血に塗れても、もう足を止めることはできない。
    レテの気がかりは他にもあった。人知れず衰弱していくアイクに、少しでも何かしてやりたい。
    泣いてもいいと言ってやれたら……届かない願いは音もなく降り積もる。

  • 君に手を叩く

    ラズワルドはいきなり膝から崩れ落ちた。
    とっさのことで受け止めきれず、マークスは座り込むようにして、ラズワルドの身体が床に叩きつけられるのを防いだ。

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プロセカ
  • 霽月の一片

    買い物に行った帰り、穂波は妙な男を見かけた。
    見覚えのある背中をこちらに、彼は軒下で腕を頭上にかざしたり手のひらを空に向けたりしている。 ――司さん、何やってるんだろ。

  • 今はまだ君だけのスター

    「咲希、起きたか。具合はどうだ?」
    あたたかくて少し乾いた指が、咲希の額にかかった髪を払っていく。
    ――なんでお兄ちゃんがアタシの部屋にいるんだろ。ぼんやりと瞬きをして、咲希は自分の握り締めたスマートフォンに視線をやる。

  • 標星

    病院の廊下は中学校の廊下よりも広く長く冴え渡っていた。
    一点の汚れも許さない冷たさに気後れしながら、一歌は財布を握りしめる。
    たった十数メートルを躊躇させるような潔癖な箱に、どうして咲希ばかり閉じ込められてしまうのかと考えるだけで俯きがちになる。

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