ニシキ

罪紅に水括る

「いいお天気だね! 狐の嫁入りなんて言葉はきっとヒトの考えた冗談だよ」
「ピエリは人なのよ! お嫁入りするのはニシキじゃないんだから、雨が降ってなくて当然なの!」

彼の名前は蒼炎の

アイクはそれなりにそれなりの経験をして、テリウス大陸を旅立ったはずだった。
女神の力で他の大陸を失い、海にぽっかりと浮かぶ最後の島々。それにさえ、知らなかった砂漠の向こうの国が存在したように、この遠い世界も傭兵砦で剣を振るうだけだった幼いアイクには想像もできなかった。