外伝 硝子の時計の砂の色
お前たちと命を懸けて守った世界を、今度はオレたちが、きっと繋いでいこう。
この美しい色をした、オレたちの愛おしい世界を。
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて
結 森の賢者と新たなる風
もう孤独に凍てつくことはない。あたたかい、ガリアの春。
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて
第六章 太陽と手を携えて
アイクはただ、あの暁の色が忘れられなくて。雨の闇夜を駆け抜けた光の色に憧れて。
どんな悪夢を切り裂くときも、傍らにあの色があれと願った。
俺の世界を救ってくれたのは、他でもないあんただから。俺は生きている限り、この腕を伸ばし続けるから。
だから、頼む。
「俺と手を携えて、生きてくれ」
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて
第五章 祖国へ
遺臣団との合流を果たし、破竹の勢いで進撃を続けるクリミア解放軍。
その中でアイクは、ここまで隣で戦ってきたレテの存在が、自分にとってどれだけ大きいものであるかを自覚する。
「傍にいてくれ。国とか、軍とかは関係ない。これは俺のわがままだ」
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて
第四章 侵攻
父とメダリオンの秘密を知り苦悩するアイク。
だが戦乱のうねりは個人の感傷を待ってはくれない。
誰のものでもない己の足で紅き雪を踏破し、彼らはついにデイン王都へと至る。
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて
第三章 貴族とラグズ
無事ベグニオン帝国に到着した一向。
アイクはベオク・ラグズ間の差別感情の他に、身分社会の複雑さにも悩まされる。
まったくラグズとベオクというやつは複雑で、面倒だ。
こんなにあたたかいのに、どうしてそれだけでは解り合えないのだろう。
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて
第二章 渡海
ガリアの獣牙族と対等な関係を築こうとするアイクだが、ラグズとベオクの確執は彼の考える以上に深刻だった。
特にレテはベオクへの嫌悪感を露わにし、アイクの差し出した手を拒絶する。
だったら、俺が一人目になろう。あんたの中のベオクが全て、真っ黒に塗り潰されているのなら。
あんたにとって一人目のベオクに、新しく、俺がなろう。
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて
第一章 開戦
追いかけた背を喪い、壮絶な戦いを強いられるアイク。
迫りくる絶望を切り裂いたのは、陽光のごとき橙の毛色を持った猫だった。
空は暗く。雨は容赦なく身体を叩き、その熱を奪っているというのに。
――長い夜が、明けたような気がしていた。
FE 蒼炎長編_アイクアイク,アイク×レテ,レテ,太陽と手を携えて