短編

紅茶とキャンディ

「ひとつ忠告しとくぞ」
振り上げた右手は空中で掴まれて、頬まで届くことはなかった。彩人は聡子の手を放さずに淡々と言った。
「眼鏡かけた奴の顔を、不用意に狙わないことだ。弁償させられたくなけりゃな」