リンドウの花が枯れる前には
「ねぇ少しは下心もあったのよ、あなたのもとに来ればあの子とも離れずに済むんじゃないかって。まさか透魔王国を再建させて、王様になるだなんて……ヒノカ王女もお嫁に行ってしまうし、ああつまらないわ」
白夜王妃カミラは、寝室の窓辺で聞こえよがしに嘆息した。
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つないでむすぶ
暗夜王妃ヒノカは、寝所の鏡の前で短いなりに髪を梳っている。戦姫と呼ばれた彼女にも、まだ残っている女らしい習慣の一つであった。
同じ部屋で暗夜王マークスは、盛大に嘆息した。
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うすむらさき
「閉じ込められたみたいね」
ひどく落ち着いた声に、レオンははっと振り向く。
闇に目を凝らしてみると、壁際の木箱の上に、十を少し過ぎた程度の少女が腰かけて、悠然と微笑んでいた。
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こんな月の綺麗な夜には
フローラはひとり、星空の下を歩く。
足元はおぼつかない。こんな無様を誰にも見せたくなくて、星界の城の中をただ彷徨っていた。
FE ifカミラ,フローラ