気付いたらそこに花が揺れてた リィレがそれを持ってきたのは、女神との戦いから一月を経た頃だった。オレは執務室で仕事をしていた。既に勤務時間外なので、他には誰もいない。 この静けさにも慣れた。キサが退勤前に淹れてくれた茶を啜りながら、譲位関係の書類に目を走らせる。 2021-07-28FE テリウスライ,ライ×リィレ,リィレ,暁の女神
ぼくのてづくり 「朝陽の、ばかやろー」 全てが目覚める朝の道を、覚束ない足取りで歩いている。 動かしどおしでだるい右腕、開けていることも困難な色違いの瞳……仕事を終えて寝に帰る、朝。 2021-07-28FE テリウスライ,ライ×リィレ,リィレ,暁の女神
きみのてづくり 「ライ隊長、私、隊長の為にお弁当作ってきたんですぅー!!」 「べ……べんと?」 ライは間の抜けた声で呟き、リィレの持つ籐の籠を指差す。 2021-07-28FE テリウスライ,ライ×リィレ,リィレ,暁の女神