気付いたらそこに花が揺れてた
リィレがそれを持ってきたのは、女神との戦いから一月を経た頃だった。オレは執務室で仕事をしていた。既に勤務時間外なので、他には誰もいない。
この静けさにも慣れた。キサが退勤前に淹れてくれた茶を啜りながら、譲位関係の書類に目を走らせる。
FE テリウスライ,ライ×リィレ,リィレ,暁の女神
ぼくのてづくり
「朝陽の、ばかやろー」
全てが目覚める朝の道を、覚束ない足取りで歩いている。
動かしどおしでだるい右腕、開けていることも困難な色違いの瞳……仕事を終えて寝に帰る、朝。
FE テリウスライ,ライ×リィレ,リィレ,暁の女神
きみのてづくり
「ライ隊長、私、隊長の為にお弁当作ってきたんですぅー!!」
「べ……べんと?」
ライは間の抜けた声で呟き、リィレの持つ籐の籠を指差す。
FE テリウスライ,ライ×リィレ,リィレ,暁の女神
途上
「ペレアス王」
ライが呼びかけると、彼は夜に紛れるような藍色の髪を揺らし、振り返った。
「冷えますよ。王」
FE テリウスペレアス,ライ,暁の女神
「必要がなくても、して」(台詞お題)
「必要がなくても、して」
ティアマトの口調は珍しく横柄だった。普段はそうする者をたしなめる側なのに、今日はまた随分と。
FE テリウスセネリオ,ティアマト,ライ,蒼炎の軌跡