及び腰の残影
「三住は全然変わらねーなぁ」
「いやー、変わったろ? よりいい男になったっつーか」
「はっは、ウゼー」
高校卒業から十年。同期との会話のテンポは、確かに高校の頃と変わらなかった。
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ディスコネクト・トリガー
渋谷の街はどこもかしこも崩壊しているように見えた。
西條拓巳は咲畑梨深に手を引かれ、青空の下、瓦礫だらけの『町だった場所』を、漫然と歩いている。
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ミッシング・リム
「大輔。やっぱり西條、どこにもいねぇって」
「そか。あんがとな」
三住大輔は、情報を集めて来てくれた友人たちに、いつものように白い歯を見せて笑いかけた。
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