本日の一本

  • ピアノの顔

    あった。椅子の座面からお気に入りのペンを拾い上げ、琉千花はほっと息をついた。
    振り返って授業後の音楽室を見回す。空っぽだ。これから昼休みだが、高葉ヶ丘の軽音部は時間外練習をするほど熱心ではないようだった。


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