僕らは白い鳥じゃない 「あれ、昴くん。どうしたのさ、こんなとこで」 「……八汐先輩こそ」 風の気持ちいい三月の旧空港、昴は苦々しい思いで呟く。八汐海翔は、何をするでもなくそのコンクリートの平原に立っていた。 2021-05-07科学ADVRobotics;Notes,八汐海翔,日高昴
隠したことほど 「……日高くんは、あき穂ちゃんのこと嫌いなの?」 淳和が尋ねたのにはとりたてて深い意味はなくて、更に言うなら明確な答えを期待していたわけでもなかった。 2021-05-07科学ADVRobotics;Notes,大徳淳和,日高昴