短歌 ー昼3ー

十代の頃は無限にいれた街 乗換ホーム水色の線
 

二人称「おぬし」のままかいいけどよ 退屈しないあなたと十年
 

ネイル色ピンクまでよという職場 また買っちゃったド青いポリッシュ
 

夕雲に走った切れ目 内側は焼かれふくらむスコーンの中

 

酒タバコ古本ゲーム鎮痛剤 二十二、三の購入履歴

 

服紅茶同人コスメビタミン剤 三十過ぎた購入履歴
 

健康によさそうな飯かごに入れ後でググろう何カポナータ

 

いつまでも眠れぬ夜の月明かり 朝日だったわもう飯だ飯!
 

弱さって引かないつもりのおみくじと引き換えにした一〇〇円硬貨
 

冬の朝 流れ作業の焼香であなたに何を返せただろうか

 

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