短歌のが好きそうなのは知ってたの 知っていたから寄り道したの
ビュッフェとか苦手だけれど文芸はいっぱい食べる全部食べたい
武器増やすエキスパートになれずともどの間合いでも殺したいから
自分の名どこかに捨てたかったけど君が呼ぶのは割とヤじゃない
誰のため泣かずに歩く帰り道 晴天に白百合の雨傘
聞き間違い言い間違いを辞書に載せ 人に解らぬ我々ことば
交差点 事故を知らせる看板は日時ばかりが書き換えられて
お空ってどこより上がお空なの 青い絵の具を迷う筆先
健康に暮らせていないばっかりにブルーレットの減りが激しい
強情なスライドジッパー右行けど左行けども口を割らない