君は無辜の林檎
若竹色の髪がふと揺れる。かなりの長身で、虎ほどではないが肉付きのいい体格をしていた。
しかし無駄がない。只者ではないことは一目で分かる。
FE テリウスアイク,ソーンバルケ,モゥディ,レテ,暁の女神
雪の日の掌
「ええと……あなた、グレイル傭兵団の射手よね?」
ミカヤの声に少年は振り向いた。揺れる若草色の髪。顔立ちは間近で見ると、思った以上に幼い。
FE テリウスミカヤ,ヨファ,暁の女神
きみが嫌い
敵陣に見つけたのは、見知ったと言うには大分様変わりしてしまったけれど、見覚えのある面影。
「サザ?」
「ヨファ、か?」
FE テリウスサザ,ヨファ,暁の女神
途上
「ペレアス王」
ライが呼びかけると、彼は夜に紛れるような藍色の髪を揺らし、振り返った。
「冷えますよ。王」
FE テリウスペレアス,ライ,暁の女神
故は運命に非ず
「レテ」
彼女はそう呼びかけて、レテの許へと歩いてきた。翳のある微笑み。
こちらの陣営に彼女がいるというのはまるで自然な風景で、その実道理としては少しおかしいようで。
「……ジル」
FE テリウスジル,レテ,暁の女神
運命に訊け
ラグズ連合軍はベグニオンからの撤退を決意した。渡河作戦の途中、思いがけず立ち塞がったのは……見知った顔。
「初めて逢ったとき、私とお前は敵同士だった」
FE テリウスサザ,ジル,ミカヤ,レテ,暁の女神
月と猫とお人好し
「ねぇ。あたしって可愛いよねぇ?」
「自分で言うな」
「シノンには訊いてないもん!」
FE テリウスガトリー,シノン,リィレ,暁の女神
「必要がなくても、して」(台詞お題)
「必要がなくても、して」
ティアマトの口調は珍しく横柄だった。普段はそうする者をたしなめる側なのに、今日はまた随分と。
FE テリウスセネリオ,ティアマト,ライ,蒼炎の軌跡
世界の軸
「お荷物とはまさにこのことですね」
セネリオの口にしたつまらない皮肉に、目の前の『クリミア王女』は曖昧に口許を動かした。
FE テリウスエリンシア,セネリオ,蒼炎の軌跡