牧瀬紅莉栖

不知不会の二者面談

「どうせだらけているのなら、ホテルに戻ればいいではないか」
岡部倫太郎がドクぺを飲みながら呆れ顔で言った。自分こそこんな時間まで紅莉栖に付き合うことなどないのに、律儀なことだ。紅莉栖は右腕を緩慢に上げて、テレビを指差す。
「消して。『再来』のニュース、耳障りで」