早瀬怜二

覚えていなくていいから

ビルとビルの間に敷かれた大通りを歩いていく。どことなく高校の通学路に似た景色。
三年経ってできることも行ける場所も増えて、それでもまだ二人で歩いている。為一は浮かれた声で怜二の顔を覗き込んでくる。
「で、レイジくん。今日はどこ連れてってくれんの?」